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海外でも裏千家茶道のお稽古

日本にいた頃、会社の茶道部に所属していました。別館にお茶室が2部屋あり、週に1度業後に集まってお稽古。会社から補助が出て、部費は月2,000円。仕事が立て込むとしばしば遅れて参加し、飲み会が入って行けないことも。なかなかうまくならずに、お茶会の参加も消極的。

現在、バンコクでお茶のお稽古続けています。同じく週1度のお稽古で月会費2,200B(6,600円)値段3倍。わたしは円しか稼いでいないので、彼のお金。異国でお茶が出来る環境が整っていることに感謝。教えてくれる先生がいらっしゃることに感謝。1歳の娘を預けてお稽古の時間を捻出しているので、1分1秒が貴重。教本を買って、お稽古の予習・復習も欠かさない。真剣度は会社の茶道部時代より確実にアップしました(会社の先生スミマセン)。やっている事は同じなのに、場所・時間・お金を意識し、感謝の気持ちを乗せるだけで、こんなにも自分の行動が変わることに驚いています。意識するってだいじ。

ひとは意識でできている

自分の茶道への取り組みの変化を顧みて、つくづく人は「意識」ひとつで成り立っていると再確認。意識ひとつでアウトプットがまるで違うものに。自分の目指すべき場所、人生で1番大切にしたいもの、時間の割り振り。常に「意識」していないとあっという間に日常生活は流れて、楽な人とだけ付き合い、その場で誘われた楽しそうな予定に参加し、そこそこ楽しくて、半径3M分くらいの満足感で1日終える。特に①同じ環境に長く身を置いている場合、②小さいこどもを育てている場合、気付かない内に視野が狭まります。

先日、娘を膝に乗せてなにげなく音楽を聴いていたときにAvichiの「The Nights」が流れました。前に聞いた時は、GoProの撮影が面白い&男親と息子のライオンキング的かっこいい歌、としか感じていなかったけど、なぜか急に曲を聴いて涙が!?!?娘もただならぬ気配を感じ、耳を澄ませて聞き入る。聞いたことない方はどうぞ。

歌の中で「He said, “One day you’ll leave this world behind So live a life you will remember.” My father told me when I was just a child These are the nights that never die My father told me」という箇所があり。わたしなりに訳すと「いつかおまえもこの世を去るときが来る。だから記憶に残る人生を送れ、と子供のころ父は言った。忘れられない夜の出来事」って感じなんだけど、わたし、娘にいまこの瞬間この台詞言える!?記憶に残る人生を全力で生きてる!?とハッとしました。

自分の計画が思うように進まない。子育てはいくらでも言い訳にできるし、初めての土地で色んな人と知り合って楽しくて、面白いイベントに誘ってくれる人は周りに沢山いて、目の前に振ってくる予定をこなすだけで毎日忙しい。あれ?結局わたし仕事辞めてバンコクまで来て、何するんだっけ?親に厳しく育てられ、学校でも社会に出ても集団生活(軍隊生活?)が長いわたし。意識してなかったけど、きっと他者との調和を大切にする習慣が。でも1年後、5年後の自分がどうなっていたいか、記憶に残る数年間を過ごせるか、を真剣に考えると、自分の使える限りある時間を常に意識して、目的のために時には孤独に動かないと、いつまでもわたしの満足度は半径3M分。

親が実践していないことは、こどもには伝わらない。のんびりした性格のわたしにとって、親としてこどもにこの台詞いま言える?という基準になるThe Nightsは良い意味で自分のお尻を叩くテーマソングになった。感謝Avichi。

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