直近ベンチャー・スタートアップ業界への情熱がどこにあるんだろう?と改めて考えている中で勝屋さん、カッチャマンの言葉が入ってきます。彼の葛藤、奥様との出会い、その言葉が目に入ります。同時に、なんでタイがワクワクして、しかもいまも自分を魅了するんだろう?と考える中で、元々タイは、癒し、おいしさ、文化として無意識化で好きだ!というのはいつも話していたのですが、異国、言葉通じない、日本より発展していない、リスクがあるという不安定な状態がベンチャー・スタートアップみたいな環境と似ていて、そこに挑戦することにとてもワクワクしていたのだなと気づきました。だから、癒しを求めたり、ゆっくりしたくてタイにいっただけなのではなく(もちろんその要素も文化的に含んでいるのですが)バリバリ、不安定に興奮するからでした笑

そんな自分の棚卸と入ってきた言葉。素直な言葉と自分との葛藤、勝屋さん入ってくるわー 参照

勝屋:僕は今53歳ですけど、37歳の時にベンチャーの人たちと出会ったんですよ。ベンチャーの人っていうのは、数多くいるんですけど、僕がであったのは、たまたまお金だけのベンチャーの世界じゃなくて、志が高く、社会をこう変えたいとか、こういうサービスが自分がつかいたいから、作るとか、自分のやりたいことをやっている人たちに出会いました。僕も働きはじめて最初、IBMでやりたいことやっていたんだけれど、でもやっぱりどっかしらカッコつけてたりとか、お金だとか名誉だとか出世とかそういう世界に変わっていって、だんだん家のローンのために働いたりとかですね、要するにやらなきゃいけない生き方になっちゃって。

でも渋谷で会ったその方々は「これやりたいんだ、あれやりたいんだ!」って。そしてたまたま、インターネットバブルでお金が流れてきたのもあって、たぶん大きい渦ができたと思うんですけど、そこでのドキドキ感ワクワク感っていうのが刺激になりましたね。彼らと会っているうちに、一人になると寂しくなって、自分は何もできない人間だと、自分と初めて向き合うきっかけができたんですよ。それが彼らと出会って一番大きかった。本当にやりたいことは何かって見つからないんだけども、模索しながら人をつなげていった。僕の好きな人だけ集めたらなんか知らないけど、あれよあれよとどんどんどんどん広がってって、競合他社も含めてみんながつながる、中央官庁や地方公共団体も一般的にはつながりにくいのだけど、現場レベルで繋がったりとか。でも葛藤が生まれて「そんなことやってもお金にならないしなあ」みたいな。僕は当時、仕事ではなくて僕の欲求でやっていて、葛藤しながら、だんだんそこから変わりだしてきた。

二つ目は、祐子さんとの出会い。それまでは外資系の会社だったので、売上や実績、「世の中の価値はすべてお金で換算できる」とかそういう世界にずっといたんですね。彼女は、当時会った時から愛とか、目に見えない大切なものを、僕に伝えてきたんですね。僕は最初全然わかんなくて、反発してたんですけれども。

いろんなエピソードがあるんですけれども、僕は離婚をして、仕事もリストラになった時に、お金がすっからかんになっちゃったんです。でも祐子さんは一緒についてきてくれると。女性ってそれまで、僕はお金があって、ステータスがあったところに来るんだって思っていたんだけれど、違うんだな、と。何もないのについて来てくれるなんて「え!」と。そういうのを日々教えてくれた。そこが2つ目の人生の変わり目ですね。世の中には目に見えない大事なものがいっぱいある。西粟倉にも目に見える範囲だけじゃなくて沢山あるじゃないですか。そういうのが解るように、感じられるようになっていったね。

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