大きいものへの憧れ?

昨日のブログで、こどもの頃のテンション爆上がりワードに「恐竜」があったことを思い出したのですが、そもそもなぜ恐竜は、絶滅して6,600万年も経ってなお人類にロマンを与え続けるのか?これって人間よりはるかに大きい生物だったからではないのか?肉食恐竜代表のティラノサウルスは12m超え、大きさでいうと草食恐竜が1番で、確か全長30mだと幼少期に読んだ図鑑に書いてあった。草しか食べずに30mって…バンコクでも現在15億円かけたDinosaur Planetなるリアルに動く恐竜展が開かれています。恐竜にロマンを感じるのは万国共通なのか。子育てをだしに幼少期の好きなもの絶賛追体験中のわたしも、見たいとは一言も言ってない娘を連れて見に行くつもり。

さて、もし恐竜がどれも全長2mくらいの生物だったら、人間は6,000万年以上も前のことを、何度もほじくり返したり研究したり、15億かけて展示会したりするのでしょうか?否。自分より大きいものへの単純な興味と憧れが人間にはきっとある。女性は男性に負けず劣らず胸の大きい女性が好きです。大きいものへの憧れ。わたしアメリカのゴシップ誌読むの大好きですが、女優やモデルの豊胸疑惑はいつも話題に。そっとしておいてあげたらいいのに。大きさの話題では男性はもっと敏感ですよね。女性ほど簡単に大きくする手術が出来ないこともあり、自分は人より大きい、という潜在意識が人生全般において(良い意味で)自分自身に根拠ない自信をもたらす、重要なファクターにもなっているような。

大きいことは良いことだ。大きい組織のすることは正しいこと。と勝手に思ってたけどそうかな?

就職する際、日本の高度経済成長を支えてきた老舗の大企業に入る以外の選択肢を、想像したことがありませんでした。大企業で仕事する=良いこと、という刷り込み。わたしごとき意識低い系の大学生が知っている企業名がそもそも限られていたのだけれど。そして同じ会社で長くサラリーマンしていると、自分の置かれている状況を客観的に見る機会って減りますよね。わたしの家族は、父も母も妹も同じ財閥の別会社に就職、社風も似ています。結婚して初めて仔細に知りました。業界違いの他社の様子を。夫は公認会計士。会計事務所勤務時代は4,5人のチームでクライアントへ行って実働することが多かったそうで、それに加え士業の常なのか基本的に個人主義で団体行動適応性ゼロ。結婚当初は時代をときめくDeNAに転職していた。お互いの会社訪問をしてみたところ、彼は仕事のやり方云々の前にパッと見のさわり部分だけで異様に驚いた。それって必要?と指摘された項目について思い出してみました。

・始業時間、昼休みの始まり終わり、就業時間にチャイムが鳴る(会社側の管理するぞ!感に学校みたいでビックリした様子。絶賛管理されてますけど何か?)

・社員全員が12時から一斉に昼食を取る。民族大移動。故にエレベーター激混みで何台も見送り、平均5台目くらいにようやく乗ることを許される(わたしのチームの男性は混雑対策で12:30頃に社食に駆け込み15分で食べて戻ると実態を伝えたら引いてた)

・構成単位は本部>部>室。室毎にひとかたまりの職員室的な席配置。新人の座る末席から室長が座る席まで距離にして3m、必要とされる歳月20数年(え?これ普通じゃないの?まぁそんなことしてたらIT企業に役員いないけど)

・社内報を自宅に持って帰る。開口一番「紙なの!?」読んだら読んだで「ちーちゃん!ページいくらめくってもおじさんしか出てこないんだけど、若い人はどこで働いてるの?」と若手の活躍を知りたがる(同じオフィスにいるんです。えーと発言権とか知名度とかが与えられるには、まずは30年程在籍して頂いてですね…加えて熾烈な出世戦争に勝ち抜いて頂く必要がありまして…だから島耕作読んだでしょ!)

全部必要だと思ってたけどね。いや必要云々の前に、新入社員の頃からこういうシステムだと思って疑問を感じてこなかったという方が正しいですね。管理は画一的に、年功序列を大幅に乱さず、安定した雇用を前提にすることで社員が安心して働ける。でも会社側の管理下に置かれ、自分の希望より会社の与える役割を優先する長い下積み時代を嫌い、早い内から自分の能力を最大限発揮できる仕事がしたい、と思いベンチャーに就職したり起業する人材も一定数いる。そういう人達とザ戦後の大企業が人材を自由に行き来できたら、働き方の選択肢が増えて面白そうって思うんだけど。

(画像元:www.tapoma.com

 

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