#wagashiに涙。。。

日本伝統文化コーディネーターとしての活動の一環で、バンコクにいながら1日1枚和を感じる写真を撮ってみようとしています。昨日茶道の道場にしばらく置き去りにしてしまっていた鶯の和菓子を持ち帰り、撮って、食べてみた。ハッシュタグつけてから「和菓子タグってどんなのがupされてるのかな」と見てみたら….泣けた。美しすぎて、食べた過ぎて。笑  日本にいた頃、全部葉っぱで覆われてるといいのに…くらいの感想しか持たずに食べていた桜餅、みんな今頃お花見しながら食べているんだ!と思ったら泣けてきた。目黒川の桜と一緒に撮ってみたり、ランドセルの練りきりがあったり。和菓子って素敵。

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和菓子って味は正直あんこか砂糖メインで世界中に愛されるとは言いがたいけど、色彩感覚、四季の移ろいと旬の食べ物を合わせるセンスが優れている日本人。季節の少ない南国に住むと、そんなところが日本の魅力なんだろうなと、客観的に感じます。

日本人の特徴ってなに?

そもそも文化って何?日本文化って口にするのは簡単だけど、じゃあ何のことを指してるのか。華道茶道剣道柔道の道ものじゃなくて、漫画アニメキャラクターじゃなくて。日本ってこんなイメージ、というものが日本人である私達には正確に掴めない。バンコクに1年半住んだ個人的な感想としては「外から来たものを独自にカスタマイズ」「細かいものへのこだわり・繊細さ」「宗教観」が日本人の特徴のような気がします。

四方を海で囲まれた島国であり、狭いのに山がちな地形で人の移動が大変だったため、なかなか触れることが出来ないよその文化・風習に異様に興味があった日本人。旅人は手厚くもてなし、持ち物や話に興味津々、旅人が置いていったものをその土地なりに工夫して発展させて自分たち仕様にしてきた、と伝統コーディネーターの授業で習いました。カレーや豚カツ、ホワイトシチューなどの定番メニューも、外来のものを独自に工夫して発展させたオリジナルですし。

細かいものへのこだわり、繊細さは、何から来ているのか正直ピンときません。国土面積の小ささ?四季がハッキリしているから?恐らくは人種の交流が少ない単一民族国家だから。多くの国を半分生活しながら周ったし、いま母国以外の国に住んでいるけど、他の民族を基本大雑把だと感じる。快適を求める感度が世界一高く、仕事が細かくきっちりしているのも世界的に知られてます。

宗教観っていうのはよく言われる「日本人=無宗教」ってことだけど、本当に無宗教な訳じゃないよね。誰しもお寺にお墓詣りや神社に初詣に行ったことあるはずだし、おばあちゃん家に仏壇やら神棚やらあるでしょう。古来から日本に根づいていた神道がキリスト教やイスラム教のように経典や教祖があるわけではないので宗教として捉えられていないだけで、大きな岩や、湧き水が綺麗な場所や、荘厳な森林に神が宿るという認識での「気が良い場所はパワースポット」的な感覚は誰しも少なからずあると思います。これをアミニズム(精霊信仰)と呼ぶんだけど、一方で外来の仏教や儒教道教も大切にしながら共存しているので、この何でも呑み込んでて違和感ない感じに仕上げた宗教観が「和の精神」の大もとになっていると感じています。

上記のような特徴を持つ日本人のやや神秘的で神経質で工夫上手な感性、から発したプロダクトやものの使い方などを、バンコクにいるほんの少しの人が「へー可愛い」「なんか気になる」と思ってもらえたら嬉しい。それを目指していまアレコレ準備しています。

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