(画像元:http://hurec.bz/mt/archives/2008/11/1042_199112.html)

子どもの頃何になりたかったか覚えてる?

子どものころの夢ってわた飴みたいなもので、世間を知らない未熟者のはかないささやかな夢、くらいに思っていましたが、最近自分の直感的に好きなこと、好きな言葉、好きな雰囲気、好きな人の特徴を書き出すワークをしていて、小さい頃の考えや思いは脈々と自分の中に継続して流れていることに気がつきました。人の魂は大きく変わらない。急に大人になる訳ではなく、小さい頃の経験と思考の連続と、自分の肉体との対話を繰り返して大人になるんです。

わたしは裁判官になるのが夢でした。小学生の頃、図書館で免田事件の記述を読み、冤罪で死刑になる人がいることに衝撃を受け弁護士になる!と思ったんだけど、のちに映画「十二人の怒れる男」を見たり宮崎勤事件など凶悪事件の報道で結局裁判で最も重要なのは裁判官の判断かも?と思い直し、夢は裁判官に。それから高校2年まで8年間ほど、裁判官になるための進路と勉強の内容を調べたり、戦後の裁判記録を読みに図書館に通ったり、コツコツ情報収集してました。「裁判官になりたいと思った性質」はいまでもやっぱり変わらず、双方の立場に立って物事を両面から見ることや、いま目の前にある状況に対してなるべく公平な判断を下すことを大事にしている、っていう性格に表れていると思う。実生活で大して何の役にも立たないけど。

やっぱり好きなものは好き。この内側の声を大切に生きよう

夫と、収入度外視で好きなこと「だけ」して食べていくんだったら、何を仕事にしたい?という話を時々しますが、そこにはいつも「子どもの頃から好きだった○○」や「なぜか魅かれるあの場所で○○する」という、理由は説明できないけど、なぜかずっと好きなんだよねーっていう要素が散りばめられています。この気持ちを忘れてはいけない。自分の好きな要素0%の職業についている人も少ないと思うけど、仕事も、パートナーも、住む場所も環境も、大人になってから仕入れた情報や世間一般で評価の高いものじゃなくて、細胞レベルで好きなもの、理由なく魅かれるもの、誰の評価を得られなくても勝手にコツコツ続けられるもの、の要素を徐々に増やして、自分オリジナルの人生の幅を広げていければいいなと思ってます。

ちなみに、わたし小さい頃から周りに「あの人性格悪い」と言われる男の人にどうも魅かれる傾向に。恋をする年齢になると、好きな人のことを友達に相談して「え?あの人!?ないわー」と酷評されるのに傷ついて、たまたま告白された周りから評価の高い「いい人」と付き合ってみたり。夫には付き合って4ヶ月でプロポーズされたので、判断材料少なく人に相談する暇もなく直感で「じゃ、結婚してみよう!」と思ったけど、一緒に暮らしてみるとものすごく偏ったものの見方をする性格の悪ーい人だと判明。待ってました!こういう人大好きだったの!っていうツボにハマってすごく嬉しい。直感は大切です。小さい頃の自分も大切に。

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