読書メモ:レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 本田直之

ジャックウェルチ、ドラッカー、花王の後藤会長、マクドナルド原田さん等の時間に対する概念も記載され、腹に落ちる言葉が多い。
時間管理もまずは賢人の真似からと思う。

以下レバレッジメモ
人が「忙しい」と感じる時、まだ10倍程度の仕事はこなせると思います。
「忙」という字は、「心を亡くす」と書きます。その意味でもいい言葉ではありません。だから私は、どんな状況に置かれても「忙しい」とは口にしないことにしています。もちろん、スケジュールが詰まっている時もありますが、その際には「詰まっている」という表現に置き換える。「仕事が詰まっている」は事実を表しただけで、気持ちの発露ではありません。小さなことではありますが、こういう心構えが時間の使い方がうまくなるための第一歩なのです。「常に時間はたっぷりある、うまく使いさえすれば」かの文豪ゲーテも、こうのように言っています。
ジャック・ウェルチは以下のように述べています
週に90時間働いている、という管理職がいたら、わたしはこう言う。
「とんでもない。わたしは週末にスキーに行くし、金曜日には仲間と連れだってパーティにも出かける。君がおなじようにできないのなら、仕事のやり方が間違っているのだ。何に90時間かかっているのか、20個書き出してみるといい。そのうちの10個は意味がないはずだ」
長時間労働することで「よく働いた」とカン違いしてしまいがちなことです。繰り返しになりますが、知識労働に際限はありません。問われるのは時間だけでなく成果。重要なのは時間の長さではなく、その密度です。
「採算度外視」の経営がありえないのと同様、「時間度外視」の仕事もありえないのです。
P・Fドラッカーも「まったくするべきでないことを能率的にする。これほどむだなことはない」と述べています。


優れた経営者の中にも、生活のパターンを決めている人は多いようです。
たとえば、花王の後藤卓也会長は次のように述べています。「私は管理職になる前からずっと夜は10時に就寝し、朝は5時起床です。土日も5時に起床しています。ウィークデーはパターンがだいたい決まっていて、7時半に出社し、8時半までの1時間はアポなしで平社員でもだれでも部屋にきていいよという時間にしています。夜は7時、8時までが自分の働く時間だという習慣になってしまうと、そのような割振りで仕事をするようになってしまうのではないでしょうか」
このとき、私の強力な「縛り」になっているのが、夜の会食のアポイントメントなのです。仕事であれプライベートであれ、人との約束は基本的にはずらせません。○時に会うと決まっていれば、それまでに何としてでも、自分の仕事の片をつけなけらばなりません。

Pocket