読書メモ: すべては一杯のコーヒーから 松田公太

いまでこそ著名でうまく成功しているように見える松田公太。
その入り口は自分の感じた感動を伝えたい、情熱のみで突き進むという覚悟からはじまっていることがわかる一冊。
タリーズの見方が変わる。

以下レバレッジメモ

私はタリーズを、必ずナンバーワンのスペシャルティコーヒーショップに育てて見せます!初めてシアトルを訪れて、タリーズの味を知ってから9カ月。いよいよ私の夢に向けてのスタートである。
使命感を持って生きよう。使命感を持って生きると力が倍増し、ちょっとやそっとの苦難ではびくともしなくなる。「私は特別な経験をしたこともないし、何をしていいのかもわからない」という人がいる。果たして本当にそうだろうか。まずは、自分が使命を持って生まれてきたことを信じよう。そしてそれを探す努力をしてみよう。

しかし、人生は一度きり。やらずに後悔するよりやれるところまでやって失敗を受け入れる方が納得できるのではないか。一号店をつくるために、生まれて初めて7千万もの大金を借りた。私は借用書に印鑑を押す前に、自宅近くのコンビニエンスストアを回った。そしてアルバイトの募集状況と時給を調べ、1日15時間働けば、30年程度で借金の返済ができることを確認した。別に失敗したからといって命まで取られるわけではない。
あとは自分の力を信じて挑戦し、最後まであきらめないことだ。
会社が成長するにしたがって、私の中でより鮮明になっていくことがある。それは、会社とは人こそ全て、ということだ。言い換えれば1人の力がいかに小さいかという事実を想い知らされる。私ほど人に恵まれた人間はいないと思っている。今現在、私とともに仕事をしてくれているフェローのうち、1人でもかけていたらタリーズは失敗に終わっただろう。第1章のメッセージで情熱は「運」を引き寄せると書いたが、運は人が運んでくるものであると私は信じている。人は無意識に情熱の発信者に引き寄せられる。だから運も、自然と情熱をもった人間のもとに集まってくるのではなかろうか。

情熱さえ持ち合わせていれば人は必ず成長できると信じている。飲食業では、商品と同じくらいにコミュニケーション能力が重要だと思う。どんなに能力が高くても、人が好きでなければ務まらない仕事なのだ。すべてを好きになるのは難しい。しかし、まずはそういう気持ちで人と接していれば何かが変わると信じている。

タリーズコーヒージャパン 経営理念
Our Mission Statement
一杯のコーヒーを通じて、
「お客様」、「フェロー(従業員)」、「社会」、そして
「株主」に新しい価値を創造し、共に成長する。
一、 その一杯に心を込める
一、 お客様の期待を超越する
一、 最高の仕事が経験できて、一人一
人の可能性が広がる職場を作る
一、 子供たちや青少年の成長を促すため
に、地域社会に貢献する。
一、株主との信頼関係を築きあげる

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