バルセロナが好きでいつか仕事をしたい、どうすればできるのか、現地で起業されている日本の方に相談してみたら、スタートアップビザというものが現実的ではないかとのこと。簡単に調べてみました
スタートアップ起業家の定義
それでは第III章の起業家の規定を詳細に見てみたい:
事前に管轄官庁から事業化計画を承認して貰う事が必要である。
革新的な事業計画でスペイン経済上特に利益があると認められる必要がある。
そのためには下記の点が調査の対象となる:a) 雇用創出
b) 本人の履歴
c) 事業計画
d) スペイン経済に付加価値を生み出すか、革新的かどうか、投資の機会を生むかどうか(第70条)
もう少し噛み砕いてくれたブログ
「起業家ビザ(entreprenuer visa)」です。こちらは、2013年9月に発行されました。スペイン以外にも、フランスやオランダでも続々と同じようなビザ制度が出来始めているようです。
起業って聞くと、すごくハードルが高く感じるかもしれません。でも、自分がビジネスのアイディアを持っていれば、もしくは創出出来るのであれば、一気にスペインが近くなる可能性があるのです。もしスペインに滞在したいのであれば、考えてみる価値はあると思いませんか?
スペイン起業家ビザとは?
スペインの起業家ビザには、二つのポイントがあります。
①スペインで現地雇用を生み出すこと。
スペインで起業家ビザを利用して起業したい場合は、現地雇用を生み出す必要があります。失業率が高いスペインですので、スペイン政府は外国人起業家に事業を創ってもらい、現地雇用を生み出してもらいたいのです。
これは、日本人がスペインを始めとしたヨーロッパ諸国で労働ビザを取得しにくい理由の原因でもあります。外国人が雇用されると、その分現地人が職を失うことになります。そのため、政府は現地雇用を守る為に労働ビザの発行をできるだけ制限しているのです。
でも、雇用を生み出せるのであれば、どうぞスペインに滞在して、どんどん仕事してくださいね!というのがこの起業家ビザなのです。
②スペイン経済に付加価値を与える事業であること。
また、事業内容も起業家ビザを取得するには重要です。スペイン経済に付加価値を与える事業、もしくは投資の機会を生むかどうかが基準となっているようです。
ベルリンやロンドンがヨーロッパのシリコンバレーと呼ばれ、テクノロジー関連のスタートアップ企業が増えています。スペイン政府としても、ベルリンやロンドンに続くようなテクノロジー関連の起業が増える事を望んでいるようです。
スペイン起業家ビザを取得するには、この2つのポイントを盛り込み、スペイン政府を納得させられるような事業計画を立てることが大事です。
失業率高いけど、これだとスペインにとってもメリットあるよね
2015年9月スペイン政府は世界中から優秀な人材や投資を呼び込むために、スペインで起業をする人を対象にしたスタートアップビザを新設。バルセロナは年々スタートアップ地として多くの起業家たちの心を掴んでいて、そこで成長を遂げる会社も増えてきたのよ。沢山の会社が集まれば集まるほど経済が活性化するから、今後もバルセロナをスタートアップ地の候補に入れる野心家が増えることが予測されるわ。参照
実際の取得事例は気になる
具体例
実際に起業した人っているの?
私も現地就職以外にどうにかしてスペインに滞在できないかと思い、この起業家ビザの情報にたどり着きました。でも、一体どれだけの人が起業家ビザを取得しているのだろう?いや、そもそも取得した人っているの?という疑問もむくむくと生まれてきました。
私が調べた範囲では、起業家ビザの発行数は公表されていません。そして、検索をかけてみても、「スペインの起業家ビザ取得方法」についての情報がたくさん出てくる中、肝心なビザを取得した起業家の情報はあまり出てきません・・・
そんな中、アメリカ人の連続起業家Mary Clare Blandさんが、スペインの起業家ビザを取得したという情報を発見しました。
Maryさんは、元々NYの投資銀行のトレーダーでしたが、5年で辞め、自分で会社を立ち上げ、NYで10年経営していたそうです。そして、2015年の7月にスペインの起業家ビザを申請し、無事取得。今は、マドリードでヨガスタジオとコンサルティング会社を経営しているとのこと。
最初の経歴が自分にも似ているので、妙に親近感を持ってしまいました。私には起業のアイディアは固まっていないのですが、アイディアがあれば、Maryさんのようにチャレンジしてみたいですね。
ビザの取得に関しては、Maryさんのブログに詳しく記載されています。やはり特に重要になってくるのが、事業計画書のようです。あとは、必要とされている書類をしっかり提出すれば、そこまで審査が厳しくなくビザを取得することができるようです。(問題なのは、スペインの役所のスピード感を考慮に入れなくちゃいけないってことですね。)
Maryさんのwebsite 「The Flying Carpet」参照
こんなもん?って感じのビジネス内容、ぱっと聞いた感じだと。やったもん勝ちなのか。
下記もそう。まずは知ることが大事。
今回は、いま勢いのある注目のスタートアップを3つ紹介!
8FIT
創業者のPablo Villalbaは2013年、生活習慣の改善が奏効して、12kgの減量に成功。この経験を生かして翌年、個人個人の目標に応じたパーソナルエクササイズの映像や栄養プランを提供するiOS、Android向けアプリを開発。ユーザーは25$/3ヵ月から利用でき、ジムに通わなくても健康を管理できると話題を集めて成長中よ。
TIENDEO
世界30ヵ国以上の広告を検索できるアプリ。近くのスーパーだけでなく、インテリアのお店、ファッション店、海外の有名ブランドまであらゆるチラシ、リーフレットが見られるから買い物する前によく吟味して選べるって注目が集まっているのよ。海外旅行に行った時も近くの安いお店を探すのに使えるわよね!
LODGIFY
バケーションレンタル(欧米では一般的で、Airbnbのように自分の別荘を貸すこと)のオーナー向けに、ウェブサイトのテンプレートを提供する会社。旅行代理店を通すよりも、個人でウェブページを作る方が安価だし、サイトのビジュアルが豪華になってお客さんも増えるって評判なのよ。