昨日のを自分で見返していたのですが、海外というか、そもそも会計士が何をやっているの?会計士だから何なのよ、みたいな意味でも根気よく読んでくれた人は思ったかなと思います。専門の人は、日本のあるあるかもしれないし、なしなしかもしれないし、その辺はディスカッションしたいところですね、あくまで私見、経験であり、認識共有、問題提起のようなものなので。今はこれやってるけど、今後は変わるだろうし、変わらなくてはいけない、時代の変化に合わせて。

1点言えるのは、経済環境も、国としてのステージが違う中で、やることはもちろん一緒のわけはないでしょう。ということ、何を言いたいかというと、日本、タイで考えると、純粋な専門、会計という観点で言うと、日本人がやると言う意味ではもちろん日本の方が深くて、専門的なんですよね。アカデミック的、情報が多いと言うほかいろんな意味で。ただ、だから海外いまいちじゃない?と言うのは非常に短絡的で。専門性の深みで比べるのではなくて、専門性は当たり前、そこに何を足していくか、いろんなジャンルに関わっていくか、自分の領域を狭めすぎないで数字を使った全てのものに関係すると考えて、また実際に携わっていくことが大事なんではないかなと言う意見です。わかりづらいかな?会計士の人で監査法人に勤めていた人は、監査法人の監査のみから違う仕事をしているはずなんです。それを監査だけが会計士の全てみたいに考えるのは、アリはアリなんだけど、他もできるんじゃない?と言うような表現と一緒の意味で言いたいんです。誤解を恐れずに言うと、私は日本の会計士(監査、会計、税務など)の能力でいうと、中の下くらいなんですよね。その中で戦うんじゃなく、それらも中の下としてこなした上で、どのように他を足していくか、それを楽しんでいくか。それが今、このタイミングだと海外。そして意外といろんなこと、やることあった。そういう感じなんです。

前書きはこのくらいで、昨日の続き行ってみましょう、何をやっているのか、ニーズは何かというような順番ですね。

業務:会社法、税務などの法律を踏まえた、スキーム設計

 

ニーズ、困りごと:

会社の設立、取締役の変更、株主の変更、会社の重要事項の決定(増資、事業譲渡、清算)などの重要事項の実施に関して、タイにおける正当な手続き、日本との違い、段取りがよくわからない、段取り管理だけでなく、登記も含めて対応してほしい

 

日本とのギャップ:

設立って、日本でもやったことあるのですが、司法書士さんの仕事ですよね?取締役の変更、株主の変更は最終的には司法書士さん?内部における手続き、段取り管理は、法務部またはそこの取りまとめを経営企画などがやりますかね。また会社の重要事項の決定に関しても、弁護士さん?になるのかな。会社法として適正です。みたいな、事業会社にいた時は法務部と連携して、進めていたと理解しています。

あと記帳代行の時にも書いたのですが、これって法的手続きなので、決まっているんですよね。ただ、お客様のニーズによって、スピード感、諸処の条件が違ってきたりする。例えば取締役も日本だけでなく、他の国の人が入ってくるとか。また兼務であるか常駐であるかとか。そこに関して、条件の整理、わかりやすく状況を把握する、それをスケジュールに置く、段取りとしてしくというのはタイの人は苦手・・法律と照らし合わせて、という行為は法律家でない人は日本でも苦手だとは思いますが、日本の人よりも苦手ですね。細かくないから。

 

会計士が行う実務:

まず、タイにおける基本実務を理解、説明できるようにする。その上で、お客様のやりたいこと、要望をきき、実務に当てはめていく。ただ、基本実務のみで対応できることはなかなかないため都度、そのイレギュラーな状況についてタイのスタッフに説明して、理解してもらい、その回答について自分で理解してからお客様に説明する。そのラリー結構しんどい。

以下よくあるやりとり

森場「こういうことを知りたいんだよね、お客様に聞かれてて」

スタッフ「なるほどね、状況はわかった、役所に聞いてみるね」

電話・・

森場「わかった?」

スタッフ「わかったよ、○○って言ってたよ」

森場「へー、(なんか変だな、日本の通常実務と違う・・)なんでそうなるんだっけ?」

スタッフ「いや○○って言ってただけだからわかんないよ。それでいいんじゃない?多分言ってたし」

森場「いや、(なんでかわからないと説明できないよ・・)なんでか聞いてくれ・・もう一回」

電話・・(渋々)

 

ということですね。徹底しろ!WHYを5回というようにしろ!というような社内教育とも関係するとは思うのですが、基本的にはこのやりとりが多いですね。なので、これを粘りながらやっていく。

 

今日も長くなったのでまとめ

大事なのは

・理解しようとする力(わかるまでやらないといけない、説明しないといけないという責任感)

・自らできるとこまではタイのことを学んでイメージと仮説を立てる力(タイでの実務を可能な限りリサーチ)

・日本のスタンダードを理解している力(これが会計士の強いところ)

 

そしてそれを踏まえたコミュニケーション(言語的、姿勢的な問題)

んー、そんな実務。まだ色々あるんですが、今日はこの辺で。

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