“志高く”
聞くたびにグッと来る言葉、ソフトバンクの孫正義さんの発言として有名ですよね。ここ海外から見てソフトバンクの海外投資、勢いはやはり圧倒的。日本で海外をやっていて勢いがあると思うのは自分では真っ先に孫さんが上がってきます。そんな孫さん、今まであまり興味がなかったのですが、日本に帰った時にたまたま目についたので本を買いました。
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杉本 貴司 日本経済新聞出版社 2017-06-15
心に残ったワード 本文より引用
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僕は決して世の中を大きく変えるような発明をしたわけでない。何か一つだけ平均的な人に比べて僕に特徴的な能力があるとすればそれはパラダイムシフトの方向性とその時期を読むことに関心が強いということだ。
調べてみるとちょうどその頃に信長が天下布武の印鑑を使い始めていたらしいことがわかった。それを見て孫は満足げに言った。見ろよやっぱりビジョンなんだ。ビジョンがあれば一目散に高みを目指せる。
同志的結合、志を研ぎ澄ませて純粋なものについて共有できる人たちを集めないといけない
夢というのは少年少女の淡い期待だ、志というのは決意なんだ、いいかい孫くん、夢じゃダメだ志を持ちなさい
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孫さん、今までなんであまり興味なかったかというと、事業家として、あまりに会計士と対極にいる思考と行動なので、あまり自分の資質として学べるものがないのではないか?なと思っていたからです。実際に見てみると、保守になりがちな、自分の会計士としてのやってきたこと、資質を刺激し、足りないものを猛烈に叩かれているような気がしました。読んでよかった。
会計士というのはとかく保守的、性格的にあまり新しいことを好みません。ただ、仕事としてはもちろん成り立つし、皆さんとても努力している。いいんです、ただ、以前からなんども書いていますが、海外を事業会社が見ていかなければいかない時代、自分自身の仕事がどんどんITにとって変わっていく時代。自分自身の人生として、未来を見ていく上で、何が必要で、何になっていきたんだろうということを考え、夢見て、願わくば大きな志を持って、そして、それを大きな志として掲げてアクションを起こせると最高ですよね。
完璧主義になりすぎず、どんどん失敗を恐れず行動する。自分は生まれながらの会計士でもないし、どんどん挑戦していきたい、新しいこともしていきたい。ただ、会計士という資格、今までやってきた名前というのはどこまでもついてきます、否定することもないし、それを大事にしすぎることも危険。複雑なパラダイムです、今の自分、これからの自分も含めて、夢を描いていかなければいけないなと思っています。
本の中で、特に印象的だったのは、
孫さんの異常なまでの危機感、自分のなすべきことへの執着、成功したり失敗したりして悔しかった時の号泣というキーワード。
これ、できると思うんですよ。いや孫さんを舐めてるとかじゃなくて、その気持ちは孫さんしか持てないっていうことはないという意味です。
私はスピード感だけが取り柄です、不恰好のまま進めていくことしかできません。海外だって今話してますけど、仕事を始めたのは4年前です。だから来れば誰でもできるんです。何度も書いてますけど、会計士という業界では私は中の下ぐらい。海外に熱狂したためアクションを起こした、それと単純な危機感、それがスタートでまだそのレベルなんだなと。孫さんの著書で言われている、いわゆる脱藩をした、そう思っています。
ただ、実感しています、考えが軽いなと。重く考えすぎてもいけないのだけど、未来が見える、日本人の海外進出。まだまだまだまだだと思ってます。自分の中にある会計士という要素、その意味で海外進出、目を向けてもらうことにはとても貢献したい。そう思います。
未来はまだまだワクワク、興奮。志高く