会計士不足?過剰?どっちでもよくない?!

 

会計士試験合格の時期になってきました!

11月が試験の合格発表、10年前の今頃を思い出します。

 

10年前の2005年、

4大監査法人の1つ、中央青山監査法人で不祥事が起きて、

大揺れに揺れていた業界。就職は余裕でしたけどね。

 

直近、公認会計士の不足が叫ばれているようです。

なんか3年くらい前は過剰のような話があったような。。

仕事あるのか?と心配されました。(当時はDeNA勤務)

今現在でも全く懸念はありませんが、、

 

実際どうなんだろう?と検索をしてみましたが、全然業界が関係ない人が書いていたり、

会計士(ネット自称)なんだけど、やたら難しい分析とかしてて、よくわかんなかったりなので、

会計士業界の実情、経験談を書きたいと思います。

 

会計士の人数の需要増加なんてないでしょう

 

2006年以降、試験制度が変わり、合格者が大幅増加しました。

増加した理由は、新しい制度J-SOXの導入準備のため人が足りないから。

J-SOX wiki ※別に知らなくても問題ありません

 

当時現場の最前線にいた私の意見としては、

「いらなくない?だって、J-SOXという名前がある前から、

内部統制監査ってやってるじゃん?」

というもの。

 

 

2007年にJ-SOX本格導入前の、

導入プロジェクトにも入りましたが、ほとんど同じでした。

(結構激しくがっつりやってたので、このへんの議論は超得意です)

 

 

J-SOXが終わったあとは、IFRS、

導入は先延ばしになっていますが、

当該導入プロジェクトに関しても、退職前の2009年夏に参加していました。

(ちょうど週刊ダイヤモンドなどでIFRSの衝撃などと特集が組まれていた時です)

これに関してもあまり大きな作業、議論は発生しませんでした。

 

私の現場での結論としては、重要だし、必要だけど、

大幅に人が必要になることはない、

ただ、知識がある人、優秀な人には新たに仕事が増えどんどん集まるというもの。

なので、優秀な人はより忙しくなるだけw

 

実際そのように見受けられます

 

会計士は独立してしまうから監査法人の人材不足は想定内

 

これも周知の事実。

なので不足?というか、そのために単に人材を一過性に増やす

ということでなく、制度、雇用のしかたの見直しが必要なのでは?と思います。

足りないのはジュニアの合格者でなく、現場を知っているシニア、マネージャークラス

というのを業界内では常識です。

 

また、近年需要が増加しているとされるM&A、企業再編の業務は会計士の領域です。

(会計士が専門で勉強している範囲)

この辺、税理士の勉強内容、経験業務とは違う旨は、

専門家以外の方はよくわからないと思いますので明示しておきます。

 

会計士、税理士の違いは?とよく聞かれるので。

勉強の内容が違うのです。勉強内容は仕事と連動します。

科目、下記に記しておきます

 

会計士の2次試験試験科目

会計学(財務会計論、管理会計論)、監査論、企業法、租税法、経営学、経済学、民法、統計学

会計士の実務3年後の終了考査

会計に関する理論および実務、監査に関する理論および実務、

税に関する理論および実務、経営に関する理論および実務、

監査に関する理論および実務、公認会計士の業務に関する法規及び職業倫理

 

税理士の試験科目:簿記論、財務諸表論、所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、酒税法

国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税

 

 

 まとめ:会計士の実情

 

会計士は監査法人勤め、独立問わず仕事があり忙しくしている。

また足りてないのはシニアの経験がある層(周りにアンケートをとっても100%)

根拠なく、過剰、不足に本人たちが一喜一憂しないように、

また関係のない人たちが、すごいとおもったり、ときにさげすまないように。

一定です。そして結構楽しい仕事です

 

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筆者紹介:森場 忠和(もりば ただかず):facebook 

moriba

タイ・バンコクで2013年より会計事務所J-CROWNを経営している公認会計士です!

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