IPO(上場支援)業務は会計士にとっても0からのガチンコ勝負!

 

公認会計士の仕事、上場会社の監査を毎年行う。

仕事の内容は、新しい事柄、事象が企業によって毎年生じはするものの、

基本はマニュアルに沿い、必要な手続きをルーティーンで行う。

というイメージが、会計士にはあります。

 

楽しいの?

と聞かれると。

 

楽しいよ。

と思います。

 

ただ、上場会社でなく、

これから上場したい会社に対して行う、

IPO(上場支援 以下IPO)業務は、もっと最高にエキサイティングで楽しい!

と私は思っています。

 

監査に関しては、法律、ルール、互いに知っている暗黙の了解、歴史

というスタートがあります。

ただ、IPO業務に関してはそれがない。。。

いい意味でも悪い意味でも。

クライアントの社長、管理担当者に、

「上場って何?どういうことなの?」

「そもそも会計士って何してくれるの?」

ということを説明し、ともに歩んでいく覚悟が必要です

 

上場企業とは?組織とは?社会の公器とは?

と考えさせられる

 

上場企業、かっこいいですよね。

上場したいですか?

いやー面倒くさいですよ、本当に。

 

それを上回る何か、明確な目的、理由はありますか?

そうでないと面倒くさいですよ(しつこい?)

 

上場により多額の利益を手に入れ、

華々しい活動がフォーカスされる中で、

そのためのプロセスの多さ、

公明正大を求められるシビアさ、

なにより市場という見えない株主に対する責任を持たなくてはいけなくなる

というプレッシャーは尋常なものではありません。

 

実際IPO業務って何をするのさ?

 

会計士はIPO業務を行うに際して、

まず、企業がIPO業務に耐えうる管理状況にあるかをクライアントの依頼を基に調査します。

その内容は、単に財務諸表があっているかだけでなく多岐にわたります。

・企業の概要、沿革、経営者の略歴

・経営者のバックグラウンドに問題はないか(反社会的勢力とのつながりがないか)

・事業の内容はどのようなものか、ビジネスモデル、収益の源泉は何か

・組織はどのような構成か

・経営者の家族が役員で入っていないか

・経営者が関係している人(友人、友人の会社)等に対して有利に仕事を発注していないか

・企業の組織は、管理する規模として適切か

・企業内のルール、資料はすべてあるか(あるわけないのですが、、)

・企業内のルールは上場管理レベルにコントロールされているか(なっているわけないのですが、、)

・そして数字が適切か

 

という内容を1週間ほどで精査し、レポートをまとめます。

会社によっては勢いを持って依頼したものの、

このレポートの指摘事項、上場のハードルの高さを知ってげんなりしてあきらめる会社様もいらっしゃいます。

 

この段階での、経営者とのディスカッション。

事業に関する想いをダイレクトにきける!

この時間が最高に楽しい時間でした。

 

現在は小さい規模だったとしても(小さい会社ですと社員が10名未満の会社もありました)、

いっても、上場を目指せるビジネス、志の会社です。

そのような志を持つ経営者の夢を聞き、ガチンコで応援する素晴らしさ、楽しさがありました!

 

【ユーグレナ】夢を描く情熱、信念が変わらない経営者が成功した

 

関わった会社のすべてが上場できるわけではありません。

実際、ほんのわずかです。

上場までは最初の調査から、最短でも2年かかります。

3年から5年くらい準備期間中の企業はザラです。

(実際に多くのプレーヤーが絡んでからなので非常に厳しい期間が長いです)

 

正直、私の在職中で、関わって上場の最後まで行った会社はありませんでした。

ただ、上場準備の1番最初から携わった会社、

【ユーグレナ】

ご存知でしょうか?ミドリムシで有名な会社は見事上場しました。

 

自慢です。単純な。すいません。

ただ、誇らしいです、関わることが出来て、

うれしかったです本当に。

 

社長の著書

社長の出雲さんとはじめてお会いしたのが、2007年。

上場準備の調査の時でした。

当時は社員10名くらいの会社。溜池山王で業務を行っていました。

2012年が上場なので、そこから5年。

そのあたりの詳細ストーリーは著書で。

 

初めてお会いしたときから、

ミドリムシの可能性、それにより世界を変えたい!と熱弁されていました。

2007年当時のビジネスのメインはミドリムシ、ユーグレナ入りのサプリメントの販売。

ありがたいことに、サンプル品を大量にいただきましたが、

会社に持って帰ったところ誰も気持ち悪がって持って行ってくれませんでした

(出雲さんすいません。。)

 

そんな会社からの躍進。

現在の燃料業務その他他業種への転用も、

2007年当時から大きなビジョンを持って取り組んでいました。

ただ、そこから苦悩の5年間、

そしていま。

夢は変わらず、そして謙虚に、さらなる成長を感じています。

 

そんな出雲さんは、当時27歳、現在でもまだ36歳?

若い!そして、32歳で上場!うーん、すごさと、少しの悔しさ、嫉妬を感じます。

 

IPO業務、そのロマンと自分を振り返って

 

IPOがすべてではないです、

ただ、新しい価値を生み出すことに猪突猛進して、

世界を変えてやろうという人の突出とした思い、努力は世界を変える。

その人とかかわれる業務は非常にドラマティックであり、

自分を研ぎ澄ましてくれる。そう思います。

 

最高の経験だったIPO業務。

いまでもあの修羅場経験役立ってます。

いまはタイに猪突猛進、世界を変えるために世界に身を置き、

愚直に時間をかけて進む。

いまは私はまだまだそのステージです。

 

努力して、一つのことを成し遂げ、いままだ進み続ける。

そんな方とともに過ごしながら追いかけ、毎日を過ごしていきたいです!!!

 

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筆者紹介:森場 忠和(もりば ただかず):facebook 

moriba

タイ・バンコクで2013年より会計事務所J-CROWNを経営している公認会計士です!

  • 日本からタイへの進出を考えられている方、すでにタイ進出済みで会計・税務・法律で悩まれている方”相談無料”
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