村上龍の新13歳のハローワーク

村上龍の新13歳のハローワーク という本を久々に読んでます。
これ 2010年に出たものなんでもう13年も前の本になりますね。
その中で村上龍が自分が小説を書くのは好きではないが小説を書くことができる。
すなわち 小説家には向いているということで今の仕事をしているというようなことが書いてあります。期限までに1か月こもって小説を書くことができたという体験により自分は向いてるかもしれないという風に気づいたのが28歳の時だったんですって。これは新13歳のハローワークの17ページですね。
普通の人からしたら向いていると思ったから小説家?!などの話は到底信じられないことではあるのですが、この中で村上龍 が言いたいのは好きな業界っていうのはもちろんあると思うんですが、どちらかといったら向いていることっていうものに力を入れていこうということを 全体として書いているという風に理解してます。自分が強くて自然とできるものですよね。やりたいことというよりは。
その中で自分の仕事を気になって見たことがあるので会計士の仕事というページを見ていました。数字が好きな人ってなっているんですが、まあ僕の経歴からすると あんまり関係はないことなのかなというふうに思ってます。すごい好きかというと・・・みたいな。
ただ、2003年に書かれたっていうコラム(P97)に記載されているんですが、会計士ってお金の流れを把握することができるという仕事なんですね。
それで お金の流れに関わったり 監視して記録したりする仕事っていうのはこれからますますその独立性と重要性が増すだろうみたいな結びで記載されてるんです。読んだ当時はなんだろ?関係ないなみたいに思っていたのですが、それを最近急にまた思い出して、あ、なるほどだからこういう言葉を言ってたんだな とか、だからこの仕事に関して自分が向いてると思ったりすることがあるから、いいなと思ってるところがあるんだろうなと思っています。
私がこの本の中で他にとても印象的なのが、
あなたは役者の仕事が大好きで役者になりたいと思っているかもしれない。ただ もしかしたらあなたは役者になれないかもしれない。ただそのことに絶望することはない。
物語だったり、映画だったりテレビだったりで、その映像の業界を作っているのは役者だけではない。その他の様々な人たちによってそれは支えられている。あなたはもしかしたら 今は役者だけがあなたの全てかと思ってるかもしれないけどもしかしたらその業界が好きなら他に向いている仕事があるのかもしれない。それは監督だったり カメラマン、照明さんだったりするかもしれない。向いている仕事があなたの仕事だ。
だから絶望しないで自分が向いているものを見つけてください っていう記載があるんです。この部分が自分にとってはいつもとても印象的で自分が生きていく中でこういう風なことをやっていけばいいんだな、こだわりすぎなくていいんだな、自分が向いている道を見つけていけばいいんだなっていうのはいつも思い出します。
そんな朝です。日本いったん帰ってきました、あったかくなってきましたね。

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