村上龍の13歳のハローワークという本で俳優・モデルの話が出てきた。

俳優という仕事は皆の前に出て注目されてキラキラしている、ただすべての人が俳優になれるわけではない、生まれながらの才能、容姿も関係するしもちろん特質もある。ただ、もしそのあなたが俳優の仕事に興味が出たけど自分は俳優になれないからと落ち込まないでほしい。

あなたは俳優の業界に興味がある、憧れているということは、その業界に関する様々な仕事により俳優をサポートしたり関係することができる。そして関わることで充実する人生を送ることができる可能性がある。

自分の経験、少ない情報だけで俳優がすべてと思わないでその業界の仕事、周りの仕事を探してみてほしい、舞台監督とか脚本家、照明さんなどです。それが仕事というものです

そして作家としての村上龍の話、世間からの見え方と自分の感覚はやはり違うものです

私はお金も名声も手に入れたい欲張りな人間ですが、小説を書くのは好きではないと前に述べました。確かに好きではないのですが自分に向いている仕事なので書いていても苦痛を感じることはないし、集中できて能力を100%使うので他のことはどうでもよくなるのです。


私が小説を書くのが自分に向いていると思ったのもデビューして数年たってからでした。ある長編小説を山荘で書いていたのですが、私は結局1か月も書き続けたのです、好きではないがひょっとしたら自分に向いているのかもしれないと生まれて初めて気づいた瞬間でした28歳の時です。

会計士に関する村上龍の視点

お金の流れを監視・記録する仕事

どういうわけか日本の社会ではお金の流れから何か情報を得るという考え方が少ない。日本の社会ではお金の流れへの興味が少ない、明らかなのはお金の流れを個人として考える機会が少ないからかもしれない、源泉徴収などはそのいい例だ。お金の流れはそのすべてが意味を持っていて重要な情報である。これからますますその独立性と重要性が増すだろう 

13歳のハローワーク 2003村上龍

憧れと自分とのギャップを悩まない、考えすぎない、特質を大事にする

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