パーセプションギャップ→認識のずれ。日本と外国との間の問題認識の差などをいう。

 

日本人の交渉観に関する本を読んでこの言葉を知りました

なお、交渉に関しては日本とその他の国で下記のようなパーセプションギャップが存在すると聞いて納得。日本人同士だといいんだけど、対外的、タイの人相手でもしっかり注意しないとうまくいかないことがある

日本人は交渉は紛争であるから、なるべく回避したいというシナリオがあり、交渉=談判=折衝=駆け引き自体を望ましいものだとは考えない。しかもも交渉には誠意をもって話し合いに臨めば、相手はこちら側の言い分を理解してくれるという感情武装論という前提がある。交渉はインディレクト・コミュニケーションのプロセスに基づいて進む。

しかし、欧米のような多民族国家や文化圏(これには中国も含む)においては交渉そのものを感情論ではなく、提案や賛否両論の繰り返しによる闘争的・競争的行動パターンとし、論争を手段とみなしている。言い換えれば、欧米の多くの文化、社会や組織の人々にとっては交渉とは言葉を駆使し、ダイアレクティック(弁証法的・論理的)コミュニケーションを手段に行う駆け引きである。もっと単純化すれば交渉とはアメリカンフットボール同様戦略的闘争ゲームまたは白熱のシーソーゲームといえる 参照:ハーバード流交渉戦略

で、タイの会計、その問題について→月次決算で数字を見るのが普通の日本人と年1でよくない?それより月次の税金が。。のタイの人

 

社長じゃなくて、会計に携わる人がね。いままでタイに来てから付き合った人の基本的考えはそう。もちろん大企業、上場企業で“やらなくてはいけない”という状況の人はやるはやるんだけど、基本的には別に必要なくない?そんなに月次で急ぐ必要ある?言われたからやってます的なギャップがある。日本人からしたらなんでやらないの?数字わからなくて気持ち悪くないの?と思うんだけどね。月次でやらなくてはいけない、しかも罰則のある税金優先・・

 

教育が関係するのか。制度が関係するのか?なぜなのか?文化か?いやいや、根深いよ。いまだにわからないけど、スタートが違うということで自分を落ち着かせる。相互に理解しあわねばというそんな気持ち。

交渉のギャップが欧米人に理解できないのと同じ感覚だと自分を言い聞かせてみる毎日。

 

会計とはなにか、税務とは何か、会計に携わるものの意義とは何か、計画とは何か、予算とは何か、数値を追い続けることとは何か?言い出したらきりがない、経営、ビジネスにつながる“数字”の話。そこにギャップが生じます。端的に言えることは日本人は”数字に強い””数字にこだわる”そう思います。いい意味でね。てか数字わかんないとどうやって会社運営するんだ・・

 

そんな状況をケーススタディ的なコラムで書きました

 

タイ人には月次決算なんて関係ない?

 

お客様の会計事務所を利用している場合のストレスとして、月次の数字がなかなか上がってこないとか、数字が間違っているというようなことがあると思います。ただ、もっとすごいことがタイでは起こる・・日系の会計事務所でも日本人が正しく会計の意義を理解しておらずタイスタッフに丸投げ、タイスタッフの認識任せにしていると同じような事態が発生・・想像を絶するアメージングなことが起こります。

 

EX.アメージングタイランド会計会話例!

 

お客様:「すいません、本社から数字を求められたので現状の帳簿をもらいたいのですが?いまは5月ですので、とりあえず期首の1月~3月まででいいので」

 

タイ会計事務所:「ありません」

 

お客様:「えっ?いや、月次で会計業務お願いしてるからやってるでしょ?正式なものじゃなくていいんですよ(難しく言い過ぎたかな?)、とりあえず数字がわかればいいので、試算表でいいんです」

 

タイ会計事務所:「ありません」

 

お客様:「人が下手にでてりゃあ、会計事務所で帳簿出さないなら何するんだよ!数字いつまでにもらえるかだけ教えろ」

 

タイ会計事務所:「数字は基本的に期末、あなたの会社は12月決算なので、来年の5月末には出せますよ。いま段階?何で必要なんですか?期末が来ればわかりますよ。と本社に行ってもらえれば(苦笑)月次では税金の処理しかしてないので帳簿は入れていないです」

 

お客様:「・・・・・・」

 

タイの一部の会計事務所はフィーがとても安いです。ただ、お願いした場合、通常月次での帳簿の作成、送付のサービスは含まれていません。

 

じゃあなにをやるかというと、月次で申告が必要な源泉所得税、消費税の集計・申告業務のみです。帳簿は作りません(だから安いのですが)この点日本では考えられないことですが普通です。そのため、基本月次は自社内で数字を把握していて期末になったら数字を確認、確認してみたら報告していたものと全然違っていた。。なんてことも少なくありません。

 

タイの会計関係者は基本思考が税務に引っ張られすぎており常に税務が優先。会計は後という基本思考となってしまっています。その顕著な例が月次で税金処理はするけど会計は後回しという対応。現地では常識の問題点です。皆様ご注意を。

 

日本人が頭を悩ます問題を解決するため、改善のためにはまず問題の正しい認識から、啓蒙から

 

と事実を書いてみる。日本の常識だとやられます、問題解決したいし、改善したいけど、問題解決にはまず問題とその状況の理解が最初。日本人として全く理解できない!そうではなくて、事実を冷静に受け止めようと。。そう思い書きました

 

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