財閥研究レポート・シンハーグループ

昨日よりタイに入りました。
財閥研究レポート・シンハーグループ。会社名はブーン・ロード・ブリュワリー。タイで最も有名なシンハービールを製造販売。

創業者は1872年の生まれのプラヤ・プロムパクディー
1933年にブーン・ロード・ブリュワリーを創設し、シンハービールを製造販売、設立当時ア外国産のビールが市場を占めていたところ、初の国産ビールとして販売。最大市場シェアは60%。タイビバレッジが投入したチャーンの参入まで唯一の国産ビールメーカーとしての地位を確立。LEOもシンハーブランド。
2002年にはアサヒビールと提携してスーパードライの製造、販売を担っている。
タイのビールの市場規模は1兆円弱(US$8.32bn in 2023)TCCグループのチャンビールと競合しているものの、LEOビールもシンハーグループのブランドであるため、それを分けている状態。Forbesのタイ富豪ランキングでもファミリーは20位にランクイン(資産1,800億円)

ビール事業以外では食品、飲料、包装容器製造、小売り、物流、不動産、エンタメなどコングロマリットを形成している。飲料としてはソーダ水の取引シェアは圧倒的No.1。
基本は非上場でグループで上場しているのは不動産事業のシンハーエステートである。2022年度の売上は500億円程度。70%がホテル・リゾート・スパなどのセクターへの投資となっている。

日本人が住んでいる界隈で身近なのは懐石の北大路。こちらはシンハーがバックアップをしていますね。外観も純日本風で値段もかなり高い。北大路の日本の展開とは少し異なる設計ですが、まさに財閥と組んだからこうなったというような印象です。

先日見たTCCグループと比較してみると非上場ということもあり、自社の事業に紐づいた事業に集中している印象

今後の日系企業との連携
・TCCグループのチャンビールと同様、シンハー,LEOに関しても流通は今後も継続したトピック。製造、販売体制を効率化する技術、システムなどに日系企業は絡めるかもしれない。流通・コールドチェーンなど

・不動産の中でも特にリゾート系の投資を盛んに行っており、規模が拡大していることから、連携、アライアンスは見込めるかも

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