Airbndのコンセプトに関するプレゼンを見て感動しました。日本語文を書き起こします
Founder CEO Brian Cheskyのプレゼン↓
Airbnbが提供するのは家ではなくホームです。家とホームは違います。家は単なるスペースですがホームは人々を家族の様に受け入れる場所です。ホストは人のお世話をします。ホストであることは自分がそこに属していると人に感じさせることです。人がAirbnbを見る時これはスペースではなくホストであること、自分がそこに属していると感じさせてくれるようなホストが紹介されているという点を理解してほしいと思います。
ホテルという場所でなく人と人とが互いに認め合い、属する場所の提供。なるほど
このことは私たちがごく最初の時期から認識していたことです。最初の週末2007年10月でした。Joeと私はアパートを貸すことにしましたが、うまくいきませんでした。それでAir Bed and Breakfastを生み出したのです。おもしろいことをお話ししましょう。キャッチフレーズは「Air Bed and Breakfast」安くて手軽なホテルの代わりでした。これがキャッチフレーズです。お金が全くなくホテルに泊まるお金がないほど困っていなければ2人の男とエアベッドの置かれた部屋に泊まる人はいないでしょう。私たちの頭にあったのはそういうことなのです。サイトを立ち上げてから3人が泊まりに来ました。1人はカトリーヌ、ボストンからやってきた35歳の女性でした。もう1人はマイケル。彼は45歳でユタから来た5人の子供のお父さんでキッチンにあるエアベッドで寝ました。3人目はアモル元々インド出身の人です。私たちは思いつく限りのおもてなしをしました。空港に迎えに行きオレンジジュースやタルトを出しました。街の地図も渡しました。でもそれよりもはるかに意味のあることが起こりました。1週間を共に過ごしたのです。誰かと一緒に1週間を過ごすということ。こんなふうに考えてください。通りで誰かと出会い知り合いになったと想定してください。友達と呼べるほど親しくなり家に食事に招待するまでに至るにはどのくらい時間がかかるでしょうか。1年間かそれ以上かかるかもしれません。ホストはその1年分の友情をわずか数日に凝縮するのです。カトリーヌ、マイケル、アモルは最終的にそういう結果になりました。私たちの家に着いたときは見知らぬ人でしたが帰るときは友達でした。みんなの頭と心の中でこの切替の瞬間が、あったと思います。こういう面白いことが起こるのです。カトリーヌ、マイケル、アモルが帰った2週間後にJoeと私にメールが来ました。カトリーヌからでした。彼女はもともとボストンの人ですがサンフランシスコがあまりに楽しかったのでなんと引っ越すことにしたとメールでいってきたのです。そればかりではありません。それから間もなく郵送で本当の手紙が届きました薄っぺらの手紙ではなく分厚い封筒です。大きな封筒を開けると結婚式への招待状でした。アモルの結婚式です。結婚式の招待状をもらったホテルが一体いくつあるでしょうか。私たちはぱっとひらめきました。これは単なる宿泊施設ではないと理解し始めたのはこの瞬間だったと思います。
実体験のストーリー。情景が目に浮かぶ。うまい
私はAirbnbを利用し世界を旅し、多数の都市に行きました。Airbnbで旅をするとそこに住む人々やホストを通して街を経験できるのが本当に素晴らしいことです。人は記念碑や史跡を通して街を知るのではありません。それは文化ではありません、文化とはなんでしょうか、人々です、そこで生き、暮らす人々です。私たちが行っているのはこれです。
文化とはそこで生きる人々、街を知るとともに人を知るというのが旅の醍醐味ですよね。大いに共感
これは人が長い間やってきたことです。ホスティングは私たちが考え出したことではありません。実際ホスティングという概念は人間の歴史が始まって以来ずっとあるものだと思います。それは何千年も昔見知らぬ人とフレンドリーな顔押した人が暖かい火を囲んで生まれたものかもしれません。現代版のホスティングもAirbnbより前からありました。しかしAirbnb以前はホストたちの存在が、知られることがなく、互いに会うこともできませんでした。オンラインのプラットフォームで人々がつながったのです。ホスティングは昔からあっただけでなくこれからもずっと続くでしょう。ホスティングはなくなりません。私たちがいるサンフランシスコのシリコンバレーでは人が働き生活する方法を根底から変えるようなテクノロジーを提供する会社について様々な話が聞かれます。しかしここではっきり申し上げましょう。テクノロジーがホスティングを破壊することはありません。作家のTom Friedmanは3つのタイプの仕事があると言います。手を使う仕事、頭を使う仕事、そして心を使う仕事です。テクノロジーはまず手を使う仕事を代替します。たとえば100年前はほとんどの人は農夫でしたが、現在農夫はあまりいません。機会が農業作業の多くを自動化したからです。最終的にテクノロジーは頭を使う仕事も破壊します。しかしテクノロジーは決して心を使う仕事を破壊することはできません。ホスピタリティは心の仕事です。機械では人とのつながりは作れます。それができるのは人だけです。ホストだけが出来るのです。ですからロボットが世界中で人の仕事を奪っていく中で皆さんは大量生産されたホスピタリティがこれ以上蔓延しないよう世界中でロボットから守っていることになります。私たちは文化や国の境がないコミュニティです。でもそれだけではありません。私たちは世代の境がないコミュニティでもあります。
心の仕事を創り出すためのオンラインプラットフォームAirbnb、最終提供者はホスト、うーん。おもろい
技術プラットフォームでは多くの場合まず子供と若者が技術を導入します。彼らが使い始めてものすごく人気が出ると親もつかい出します。でも親が使始めると子供たちはすぐに逃げ出し別のものに向かいます。もうクールではないからです。私たちのコミュニティは違います。ここでは子供も親も祖父母も一緒に利用し一緒に暮らす。そうすることがクールなのです。このコミュニティはなぜ他と違うのでしょうか。このコミュニティを理解するにはどこかに属することが持つ力を理解することが必要です。どこかに属するとき人は他社を疎外しません。所属とは包み込む文化のことです。私たちにとって本当に重要なのはこの点です。ホスティングは多くの人の人生を変えました。私の人生にも影響を与えました。私は見知らぬ人のお世話をすることをそこで初めて学びました。見知らぬ人をお世話することを学ぶと人はもっと親切で寛容になるものです。
新しい価値観とコミュニケーションを感じます
21世紀最大の産業、旅行産業を追い風に載せたサービス
実際ホストとして稼働している人は増加しているものの、当該プレゼンのビジョンに到達していく未来はまだまだ先。
ゲストの趣向により2タイプが見られるが、2つめのタイプ自分でもやってみたいと思った
①自分の持っている空き部屋又は借りた部屋を又貸し(自分はいないためゲストがフリーで使える)
②自分の空間の一部を貸して一緒に過ごす、おもてなしをする
②されたい!でも利用するとしたらその距離感に少し怖がる自分もいたり。
なんにせよ、非常に興味深い。
いまの企業価値、直近の評価額で約3兆。。今後も楽しみです
Airbnb Confirms $1.5 Billion Funding Round, Now Valued at $25.5 Billion
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筆者紹介:森場 忠和(もりば ただかず):facebook
タイ・バンコクで2013年より会計事務所J-CROWNを経営している公認会計士です!
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