中小企業含めたすべての企業に監査が必要ってまじ?

 

まじなんです。公認会計士の監査及びサインをもらわないと決算が締まりません。公認会計士は一種の特権階級のような扱いを受けています。資格を取るためには5年ほどの実務経験の後試験にパスしないといけないです。厳しいのはいいんだけど、全体の制度として機能しているの?という疑問点をなげかけるためにいろいろ調べてみました。

 

てか、中小企業ってどのくらいあるの?公認会計士ってどのくらいいるの?他の国と比較して対象数ってどのくらい違うの?と疑問になり調べました

 

国、対象会社定義、対象外者数、会計士数の順番で

 

日本

(対象会社定義)証券取引法に基づく上場 会社等への監査・会社法に基づく株式会社 (小規模会社を除く)の監査

(対象会社数)商法・証取法に基づく監査 対象 3,838 社 ・証取法監査対象 592 社 ・商法監査対象 5,465 社 ・その他 10,738 社

(会計士数)公認会計士 16,538 名 会計士補 6,079 名

 

 

タイ

(対象会社定義)全ての会社

(対象会社数)160 万社超

(会計士数)公認会計士 9,000名

 

※その他の国

アメリカ

(対象会社定義)証券取引所法に基づく上 場会社等の監査

(対象会社数)証券取引所法に基づく監 査対象上場会社 約 12,000 社

(会計士数)米国公認会計士協会(AIC PA)登録会員:335,111 名

 

イギリス

(対象会社定義)金融サービス局(FSA)上 場規則に基づく上場会社 の監査 ・会社法に基づく株式会社 等(小規模会社を除く)の 監査

(対象会社数)会社法に基づく監査対象 会社 約 542,900 社 ・ロンドン証券取引所の上 場会社数 3,091 社

(会計士数)勅許会計士6団体 登録会員合計 325,838 名

 

フランス

(対象会社定義)商法に基づく株式会社等 (小規模会社を除く)の監 査

(対象会社数)商法に基づく監査対象会 社 約 200,000 社

(会計士数)公認会計士協会(OEC) 登録公認会計士 17,464 名 ・ 会計監査役協会(CNCC) 登録会員 18,470 名

 

ドイツ

(対象会社定義)商法に基づく上場会社を 含めた株式会社(小規模 会社を除く)の監査

(対象会社数)商法に基づく監査対象会 社 17,338 社

(会計士数)経済監査士会議所(WPK) 登録会員 経済監査士 12,578 名 宣誓帳簿監査士 4,091 名

 

参照:諸外国の監査法人制度等の比較

ASEAN 諸国における会計制度の実態把握調査

 

 

データだけでいうと異常なほどの数・・・ってことで。

 

全然時間かけられない。同じ手続きをしていたら終わらない。そりゃそうだ。

なので、実質的に日本で想定している監査。というよりは税金のチェックをしてさばく。そんな手続きになっているような気がしています。制度設計の歴史、その問題点。(そもそも日本及び欧米の制度が正しくていいかはわかりませんが)について今後も考えたく。

ただ事実としては決算作業の遅延化ということは間違いなく発生していると思う今日このごろ。

会計のスピードについてはこちらにも問題提起をしてます、

タイの会計、その認識のずれ、パーセプションギャップについて

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